状況は悪くないどころかどんどん良くなってるよ。

   

sakura

 

片想いの相手が自分のことを好きだと知った日。その人の心はうきうきと弾むように軽く、世界はきらきら輝いている。

気分が浮かれているときは注意力が散漫になりやすい。自動販売機でお茶を買おうとして手が滑って500円玉を落としてしまうのも、歩き慣れた歩道の段差につまずいて転んでしまうのも、決まってそんな日だ。

けれどそんなハプニングも、いましがたの幸せ感で満ちたままの心には許容するだけの器がある。跳ね返すだけの弾力がある。いつもなら、自動販売機の下を覗き込んで必死に探す500円玉も、500円くらいどうってことないやと一瞬で気持ちを切り替えられるし、すりむいた膝こぞうを見ながら、転んじゃったけど大怪我した訳じゃないし、逆にツイてるくらいだわと肯定的にとらえる心の余裕がある。

そう、

人はそのときの気分で状況の解釈を変えるのだ。

会社で理不尽な扱いを受けた帰宅途中。混みあう電車内で、持ってたバッグが隣の乗客の背中にあたってしまい「すみません」と言う。謝ったのに、小さな舌打ちをされる。いつもならすぐに忘れてしまうほんの数秒のこのエピソードを、あなたは帰宅してからも思い出して腹を立てる。会社で受けた理不尽な仕打ちが、その怒りが、日常生活であたりまえにある小さな不快感を怒りとして増幅させ、敵意に変えて引きずってしまうのだ。

何をやってもダメだ、うまくいかないと思い込んでる人には、うまくいかない状況が次々と押し寄せる。マイナス思考はマイナスの情報を収集する。関わる人の欠点や短所ばかり気になる。何でもない言葉が悪意に聞こえる。だから周りは嫌いな人ばかりになっていく。

その人の内側の世界は外側の世界を創り出す。よく言う引き寄せの法則も、無意識が、心が落ち込んでるときはマイナスの情報を選択して、心が明るく開いてるときはプラスの情報を選択するからなのだ。

状況の解釈は自由自在に変えられる。

あなたの心が悲観的になってるとき、将来は悲劇と不幸しかなく、あなたを不安にさせる。根拠なんか1つもありやしない。あなたの気分が最悪だから、状況は最悪なものとして認知される。最悪な気分を投影した最悪な状況が、まだ来てもいない将来を最悪なものとして固定化するのだ。

ならば、解釈を好きなように変えてしまったらどうだろうか。それは決して難しいことではない。事実は事実、妄想は妄想として切り離す作業は、よほどのうつ状態でもなければ出来るのだ。出来なければ出来るときを見計らうといい。お風呂でリラックスしてる時でもいいし、好きな音楽を聴いてくつろいでる時でもいい。あなたが1日のうちで、最も気分が柔らかく穏やかなときを狙って、状況の解釈を変える作業を試みるのだ。

そして、冷静に状況を把握して焦らなくなった自分に、できればこの言葉も言ってあげて欲しい。

状況は悪くないどころか、どんどん良くなってる。 

と。

 

(そうなるよ♡ 今を生きてね)

 

 - エッセイ